英語の発音と発声の違いと書いたが、厳密な定義の違いについて話すのではなくイメージ的なことを語るので、その点は容赦を頂きたい。
発音矯正というと、LやRの音を正確に発音できるようにする訓練を思い浮かべる方も多いと思う。母音と子音を音素というのだが、音素を学ぶことが発音を勉強することだと世間は考えているようだ。これが世間が考える「発音」だと思う。端的に言えば、発音=発音記号を学ぶこと、である。
他方で発声というのは、発音とは少しニュアンスが違っている。音色といっていいだろう。
例えば、「戦場のメリークリスマス」という坂本龍一が作曲した楽曲がある。ピアノ曲である。この曲をピアノではなく、ギンギンのエレキギターで奏でることはもちろん可能である。しかしながら、エレキの戦メリを聴いてノスタルジックなあの感情が沸き起こるだろうか?どこか違和感を感じるのだ。それが仮に旋律(ドレミ)が正確であったとしても。
発声ができていないのに、発音に正確さを求めるのは、音色の違う戦メリを奏でるのと相似形だ。何かが違っていると感じるだろう。
それでは、どうすれば英語らしい発声が可能になるのだろうか?
答えは、顔の周りの筋肉や喉の筋肉に力を入れずに緩めて発音することだ。腹には力を入れて、横隔膜から押し上げるように強弱をつけて発音すれば更に良いだろう。さっそく試して欲しい。
もしも理屈を知りたいのであれば、筆者は英語発音矯正スクールを営んでいるのでコンタクトして欲しい。全ての講義はオンラインで提供しているので、あなたが世界中のどこにいても受講は可能だ。