/p/や/t/などの破裂音、/s/などの摩擦音は英語、日本語の両方に存在する子音である。したがって理論的に日本人にもこれらの音素の発音は可能であるし、実際、受講生の方々を教えていてこれらの発音ができない人はいない。
ただ、米国人ネイティブと比較して思うのは、日本人話者は破裂音にしろ摩擦音にしろパワーが不足している。
よく会議で声が大きい人がいる。彼らは態度が大きいから声が大きいのではなく、音声学的に言えば腹式呼吸で発声しているのでパワフルに声が出るのである。日本人男性の場合、腹式呼吸で話す人もそれなりにいるが、女性は概ね胸式呼吸のようだ。
ここで受講生に「もっと息を強く発音してください!」などと言ったところで、それは根本的な解決にはならないということだ。一時的に無理をして発声しても疲れてまた元のスタイルに戻るだけである。呼吸法から変えていかないことには、根本的な解決には至らない。
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